あけましておめでとうございます!
時間のあるうちに一記事でも多く書いておこうと、キーボードをパタパタしております。フキーノでございます。
さて、今回ご紹介するのはこちらの作品。
小さなスーパーマン ガンバロン 第30話「あぶない!拳銃に狙われた四人」より。
※ なお本ブログでは、少年の名前を「〜くん」と表記してきました。しかしこちらの作品、ニックネームの登場人物が多い…。そこで本記事では、読みやすさを考慮しまして、敬称略とさせていただきます。
- 少年
カッパ
小学生が発行する新聞、「少年タイムス」の記者。
運動神経抜群で、泳ぎが得意なことから付けられたあだ名です。
他の少年メンバーは、リーダーのデスク、そして主人公の輝。
少女メンバーとしては、デスクに好意を寄せるロング、輝を慕うチーコなどがいます。
彼らの敵は、ドワルキン。
優秀でありながら平和を憎む、悪の科学者です。
- 内容
川釣りにやってきた少年タイムスの面々。
次々に釣り上げていく輝に対して、デスクとカッパはさっぱり。
ただこれは、自然の状況を調査する取材の一環。輝は、魚を川に放流します。
「せっかく釣ったのに、逃しちゃうなんてもったいないよ!」
むくれ顔のカッパ。
「食っちゃったって記事にはなるじゃないか!」
……まあ、それはそう。
ただ、ロング、チーコといった女性陣からは総スカン。
漁場を変えようと、カッパ一人で上流に向かおうとします。
「カッパ!勝手な単独行動はよせ!」
デスクからの忠告も聞かずに出発。
心配したチーコが、カッパの後をつけていきます。
いい感じの場所を見つけ、竿を降ろすカッパ。
「じゃんじゃん釣りまくるぞ!」
意気揚々と釣りを再開します。
早速、浮きが反応。
「おっ、もうかかった!」
手応えは十分。
「でかいぞ〜!」
期待を胸に引き上げたのは……
オンボロの斧。
「なんだこりゃ…。」
よく見てみると、斧の真ん中にはドクロの飾りが。
「これはドワルキンの、トマホークじゃないか!」
敵の武器であることに気がついたカッパ。
しかし、時すでに遅し。
ドクロの目が、怪しげに発光し始めます。
「あっ!」
ドクロを見つめるうちに……
「あぁ……」
催眠状態に。
チーコが発見したのは、岩陰に立ち尽くすカッパ。
その目の前には……
ドワルキンの姿が。
トマホークを目で追うカッパ。
「ほぅら……」
「段々と眠くなる……」
ドワルキンの術中にはまり……
洗脳完了。
「よいか、カッパ。」
「これでお前は、余の忠実な家来になった。」
「はい……」
「俺はドワルキン様の家来です……」
ドワルキンのしもべとなったカッパ。
小型拳銃を手渡されます。
地球の平和を守るために、3時間以内に4人の子どもを殺すように命じるドワルキン。
「はい……」
「地球の平和を守るために……」
「3時間以内に4人を……」
低い声で命令を復唱します。
その4人とは、輝、デスク、ロング、そしてチーコでした。
「4人のうち1人でもしくじった時は……。カッパよ!お前は自殺することになるぞ。」
「はい。」
「最初に、輝。それから、デスク、ロング、チーコ。」
「3時間以内に、4人の心臓を撃ちます。」
「一人でも失敗したら…。」
もちろん、まだ玉は入っていません。
実弾を渡されたカッパは、少年タイムスの元へ。
そしてチーコは、ドワルキンに誘拐されます。
さて、少年タイムスの面々も、カッパとチーコを探していました。
必死の捜索の後、疲れ果ててホテルに戻ったデスクとロング。
しかしそこには、平然とした様子のカッパの姿が。
何かあったのかと聞いても、「なんでもない」の一点張り。
輝の居場所をしきりに尋ねます。
しかしそのうち……
「俺が輝を……」
「輝を……」
突然うなだれるカッパ。
デスクがカッパを揺さぶると…。
「デスク……?」
催眠術が解けた様子です。
しかし、その耳元に、ドワルキンの声が響きます。
「うわぁぁっ!!」
「順序を間違えず4人とも殺すのだ!」
「まず輝。そしてデスク、ロング、チーコ!」
「もしも4人のうち一人でもしくじった時は……。カッパよ!お前は自殺するのだ!」
床に倒れこむカッパ。
起き上がった時には、再びドワルキンの術中に。
「そうだ…。俺はこうしちゃいられないんだ…。」
カッパはドワルキンの従順なしもべ。
友人の命を奪うべく、ホテルを後にします……。
- 総評
褐色ショタ。
少年記者。
水泳ショタ。
洗脳過程の描写。
顔のドアップ。
忠誠のセリフ。
命令の復唱。
再洗脳。
要素が多い!!
どれか一つでも入っていたら儲け物、という性質の要素が、驚くべき密度で共存しております。
しかもこの番組自体、「少年ヒーロー」などという素晴らしいジャンル。
こんなにも性癖を甘やかされて、よろしいんでしょうか。
作戦へのツッコミどころを置いておけば、サスペンスとしても非常に面白いです。
限られたリソースの中における試行錯誤の結果生まれた、奇跡の名作ショタ洗脳と言っていいでしょう。