今回ご紹介するのは、アイドル×戦士 ミラクルチューンズより、第47話「目指せアイドル世界一!」。
女児向け特撮「ガールズ×戦士シリーズ」の第一作。若干マイナーな位置付けかもしれませんが、怪しげな音楽×ダンスという洗脳手法は、中々の個性を放っています。
- 少年たち
ユンタくん
ルドルフくん
- 内容
魔王配下の3人組、毒毒団。
ネガティブオーラを振り撒くことで、世界征服を目指しています。
しかし、ミラクルちゅーんずにいつも邪魔をされています。
そこで今回は、真ん中のネチガエが指揮を取り、ミラクルちゅーんずと対決することに。
その標的は、ミラクルちゅーんずメンバーの通う、小学校の仲間たちでした。
嬉しそうに駆け出す、ルドルフくん、ユンタくん、エリナちゃん。
校舎の外には、ミラクルちゅーんずメンバーのアイドルグループ「ミラクルミラクル」の、世界アイドルバトル出場を祝う横断幕がかかっていました。
3人は、ミラクルちゅーんずのメンバー、一ノ瀬カノンのクラスメイト。
「カノンは最高のアイドルだよ!」
誇らしげなユンタくん。
「Yes!カノン最高!But、アカリ様はもっと最高だよ!」
そう応じたルドルフくんは、同じくメンバーである白鳥アカリの熱狂的なファン。
「アカリ様」ですからね。なかなかの崇拝ぶりです。
そんな3人の前に……
ネチガエが登場します。
明々白々な不審者に対して、ユンタくんがズバリ。
「おばさんだれ?」
突然のおばさん呼ばわりに、ネチガエもこの表情。
しかし…
「お姉さんだれ?」
イケメン・ルドルフくんのフォローに、一瞬で機嫌を直したネチガエ。
手作り感たっぷりのCDを訝しがるユンタくん。
しかし、まだ発表されていない新曲だと説明されると……
「ほんとにタダでくれるの⁈」
ちょろい!!
が、しかし、エリナちゃんは警戒を緩めず。
タダより高いものはないと、CDを返してしまいます。
結局3人ともCDを受け取ってはくれず。
悔しさに震えるネチガエは…
「いいからお聞きっ!」
持参したCDプレイヤーのスイッチをON。
赤紫の音波が放たれると……
「ドックンドクドク ドックンドクドク 毒毒団♪」
怪しげな音楽が流れ始めます。
「「「うわぁぁぁ!!」」」
「なんて気持ち悪い音楽!」
苦しむルドルフくんたち。
しかし……
「ああ……なんだか……」
「憂鬱だわ…」
「気持ちがどんどん……ネガティブに……」
無表情で立ち尽くす、ユンタくんとルドルフくん。
ネガティブオーラに蝕まれていきます。
そして、ミラクルちゅーんずが到着する頃には……
毒毒団のしもべに。
「「「ドックンドクドク ドックンドクドク 毒毒団!」」」
「「「や〜みと沈黙 毒毒団!」」」」
音楽に乗せて、ネチガエと同じダンスを踊らされます。
ユンタくんも……
「ドックンドクドク ドックンドクドク 毒毒団!」
「や〜みと沈黙 毒毒団!」
すっかり洗脳されています。
「さあみんな、もっと大きな声で歌うのよ!」
ネチガエの命令で……
「「「ドックンドクドク ドックンドクドク 毒毒団!!」」」
大きな声で歌い始める子どもたち。
ミラクルちゅーんずの方に向き直り…
ダンスをしながら近づきます。
「ストーップ!今すぐその変な歌、ストーップ!!」
カノンが必死に呼びかけますが……
「「「ドックンドクドク ドックンドクドク 毒毒団!!」」」
反応はありません。
ユンタくんもルドルフくんも、いまや毒毒団の忠実なしもべ。
クラスメイトのカノンの声など、一切届かないのです!
- 総評
ダンス、実にいい!!
多くの方の性癖を歪めたであろう、某アニメの映画とも共通しますが、「はしたないダンスを踊らされる」というシチュエーションは、案外洗脳・催眠との相性が良かったりします。
そしてまた、ユンタくんやルドルフくんの変わりようも実にいい。
「カノンは最高のアイドルだよ!」
と言っていたはずのユンタくんが…
毒毒団に忠誠を誓う。
こんなにも素晴らしいことはありません!