お次にご紹介するのは、カクレンジャー 第35話「おしおき三姉妹(シスターズ)」。
厳密には「少女メイン」なのですが、少年の洗脳顔も多く含まれますので、タイトルは通常通りとします。
- 子どもたち
少年たち
メグちゃん
花代ちゃん
- 内容
学校に急ぐ花代ちゃん。
鶴姫の幼馴染、雪代・月代の妹です。
にこやかではありますが、実は遅刻。
恐る恐る教室を覗くと……
すでにクラスメイトは着席していました。
しかし、どこか様子がおかしい……
花代ちゃんが入ってきても、全員無反応です。
花代ちゃんのお隣は、友人のメグちゃん。
思い出のキーホルダーでちょっかいをかけると……
ようやく花代ちゃんの方を向いてくれました。
しかし、花代ちゃんの胸を一瞥すると……
「花代ちゃん、イタチ様のお札がない。」
「えっ……?」
その言葉を合図に、クラスメイト全員が立ちあがります。
「「「カマカマカマカマ……」」」
不気味な声を発しながら、花代ちゃんに迫る子どもたち。
花代ちゃんがいない間に、学校は妖怪カマイタチの手中に堕ちていました。
クラスメイトは洗脳され、カマイタチのしもべとなっていたのです。
その胸には……
奇妙なお札が貼られていました。
メグちゃんも……
「カマカマカマカマ……」
虚ろな表情で花代ちゃんに迫ります。
「「「カマカマカマカマ……」」」
妖怪のしもべとなったクラスメイト。
危険を察知した花代ちゃんは、どうにかこの場から逃げ切ります。
さて、花代ちゃんが逃れたあと。
くの一組とカマイタチが変装し、洗脳教育を始めていました。
こちらは、「妖怪学」の時間。
校長であるカマイタチへの敬意を刷り込まれています。
鍋の中にあるのは、くの一ブレンド「妖怪ドリンク」。
子どもたちが一斉に飲み干します。
突如立ち上がると……
カマイタチの姿に。
お尻からは尻尾まで生えてきました。
「「「カマカマカマカマ……」」」
すっかり妖怪にされてしまった子どもたち。
洗脳はさらに続きます。
「妖怪は、理想の世界を作るため、人間社会に進出しています。」
「「「そうです。妖怪は、悪くありません。」」」
「「「侵略では、ないのです。」」」
その様子を見ていたカマイタチ。
「もう間も無く子どもたちは、身も心も、我ら妖怪のしもべとなります!」
順調そうに見えた計画でしたが、花代ちゃんの訴えを受けて、カクレンジャー&雪代・月代が侵入してきます。
通常であれば、この辺りで計画終了。
しかし……
一般的な授業に切り替えて乗り切ります。
驚異的なリスクマネジメントです。
まんまと騙されたカクレンジャーたち。
お姉さんたちからサボりを疑われ……
「お姉ちゃんのバカ!」
花代ちゃんが駆け出してしまいます。
言い過ぎだと詰め寄る鶴姫。
そこに……
花代ちゃんの悲鳴が!
駆けつけると、先生たちに拘束される花代ちゃんの姿がありました。
「カクレンジャー!ここが貴様らの墓場じゃァァァ!!」
ついに姿を現した、くの一組とカマイタチ。
変身して迎え撃とうとしますが……
「「「カマカマカマカマ……」」」
洗脳された子どもたちが立ちはだかります。
「カクレンジャーは敵だ!」
カクレンジャーに罵声を浴びせる子どもたち。
「みんな!!しっかりして!!!」
必死に呼びかける花代ちゃんでしたが……
「君も仲間になるのだ!」
お札を貼られてしまいます。
一瞬うなだれると……
洗脳完了。
「カクレンジャーは敵だ。」
カマイタチのしもべにされてしまいます。
「「「カマカマカマカマ……」」」
じわじわと距離を詰め……
攻撃開始!
一斉に襲いかかる子どもたち。
完全に妖怪の言いなりです。
この場はなんとか切り抜けたカクレンジャーたち。
子どもたちを救うべく、学校に突撃します。
カクレンジャーは、くの一組と交戦。
その時、教室のドアが開き……
妖怪の手下となった子どもたちが現れます。
「ニンジャホワイトを血祭りに上げろ!」
カマイタチの命令を受けた子どもたち。
妖怪ドリンクを飲み干すと……
カマイタチの姿に。
「「「カマカマカマカマ……」」」
妖怪教育を受けた子どもたちは、カマイタチの思うがまま。
「「「カマカマカマカマ……」」」
身も心も妖怪のしもべとなり、人間社会征服の手駒として働くのです!
- 総評
せっかく隠し通したのに!!
悪の組織らしからぬリスク回避能力を見せた妖怪たち。
しかし、というべきか、やはり、というべきか、早々に手の内を明かしてしまいました。
よりによって花代ちゃんを、しかもカクレンジャーの目の前で洗脳し、コンフリクトを激化させるという悪手まで……。
ただ、描写自体は独特で素晴らしい。
もちろん妖怪姿も大変いいですが、個人的に刺さったのは、虚ろな表情で花代ちゃんを取り囲む最初のシーン。
学校に来たら、クラスのみんなが洗脳されている。
やがて誰かが、僕が未洗脳であることに気づき、全員で取り囲む。
僕は必死で抵抗するが、ついに友達の手によって………
………すみません、途中から自分の妄想になっていました。
とにもかくにも、褐色少年の虚ろ目も相まって、大変萌えるシーンでした。