お次にご紹介するのは、アイアンキング 第24話「東京攻撃前線基地」。
これまた懐かしの特撮です。
- 少年たち
- 内容
地球を植民地にすべく暗躍する、地球外生命体、タイタニアン。
侵略を本格的に進めるべく、東京のとあるマンションを占有。前線基地と位置付けます。
しかし、国家警備機構の面々がこの動きを把握。
左から、藤森典子、霧島五郎、静弦太郎。
五郎は、実はアイアンキングその人です。
彼らに嗅ぎつけられると、計画がオジャン。
「陽動作戦で奴らを別の方に誘き寄せる!」
その陽動作戦とは!
街中に現れて、
走る!!
走る!!
飛ぶ!!
ブザー的なものをつけさせる!
走る!!
シンプルな作戦ですが、見事に陽動に成功します。
嬉しそうに連絡するタイタニアン。
前線基地の方は順調そうですが……
何やら子どもの声が。
「サッカーするだけなんだからいいじゃないか!」
「ボールが落っこったら危ないじゃないか!」
「落っこったら拾いに行けばいいだろ?」
マンションの屋上でサッカーがしたい少年たち。
タイタニアンが擬態した管理人と言い争いをしています。
そこに……
「そんなにここで遊びたいか!」
笑いながら近づいてくるタイタニアン。
「どうする気だよ……やめろよ……」
怯える少年たち。
しかし、フラッシュを浴びせられ……
「うわぁ!」
地面に倒れ込みます。
「地球人は子どもに弱い。万一の時はこの子どもたち、便利な味方になるぞ!」
「立て、子どもたち!」
無言で立ち上がります。
「今日からお前たちは、タイタニアンだ!」
「「「「「「タイタニアン!」」」」」」
忠誠を誓う子どもたち。
その瞳は、光を映しません。
目元には、服従の証の黒いメイク。
タイタニアンのしもべにされてしまいました。
ところ変わって、国家警備機構の面々。
怪獣との戦闘も交えつつ、タイタニアンの企みを追っています。
…が、タイタニアンの側は大変なことになっていました。
陽動作戦でブザー的なものを取り付けられたタイタニアンが、それをつけたまま動き回っていたのです。
陽動する時には便利でも、これでは基地の場所が丸わかり。準備が整わないうちに基地をやられたら、作戦が台無しです。
そこで、一計を案じることにしました。
タイタニアンを追う道中、弦太郎と五郎は、道路に寝転ぶ少年を発見。
邪魔で先に行けないし、こんなところで寝てたら危ない。
少年を起こそうとしますが……
二人に反撃!
その正体は、先ほど洗脳された少年でした。
タイタニアンの手先となった少年たちは、二人を攻撃します。
ついに屋根の上に追い込まれた二人。
弦太郎がムチで応戦すると……
未成年への暴行で、弦太郎が逮捕されます。
他人事みたいにしている五郎も、当然逮捕。
これを見つめるタイタニアン。
少年たちは、彼の命令で動いていたのです。
弦太郎と五郎が解放される頃には、前線基地となるマンションを自衛隊が把握し、取り囲んでいました。
しかし、ベランダに並んでいたのは…
「「「「「「タイタニアン!!」」」」」」
洗脳された、6人の子どもたち。
直立不動で、命令を待ちます。
侵入してきた弦太郎に対して…
攻撃を開始!
- 総評
懐かしの特撮、とてもいい!!
年齢的に生で見ることはできておりませんが、極めて独特の味があります。
この作品のポイントは、「普通の子どもたち」が洗脳されるところでしょう。
同じマンションに住み、サッカーで遊ぶ子どもたち。緑の服の少年がみんなを引っ張り、少し背の低い少年が、お兄ちゃんたちについていく…。
いかにも「普通」の仲良し少年たちです。
そんな少年たちに、洗脳光線を浴びせる。
刹那、少年たちが倒れ込む。
しかし、すぐさま立ち上がる。
虚ろな目もとには、真っ黒なアイライン。
「「「「「「タイタニアン!」」」」」」
操り人形となった少年たち。
その足元には、使われる機会を失ったサッカーボールが転がっていました。
彼らはタイタニアンの手先として、侵略の手助けをすることになるのです…。