仮面ライダー、27話「ムカデラス怪人教室」より。
ジュニアショッカー回として知られる、名作中の名作です。
- 少年たち
石倉五郎くん
他の少年たち
メインの少年、五郎くん。
仮面ライダーに協力する少年です。
腕白小僧だけど、実は学年でも一二を争う程の秀才。熱い正義の心を持っており、危険を顧みずショッカーに立ち向かうこともあります。
腕白な正義の少年…。
これ以上に堕としがいのある小僧もいませんね。
- 内容
一人の少年が、仮面ライダー役をやると言って聞きません。
そこに変なおじさんが現れ、仮面ライダーに会わせてくれるといいます。
明らかーに怪しいのですが……。
まんまと引っかかってしまいます。
この嬉しそうな表情。
ショッカーの戦闘員に洗脳されて、大好きな仮面ライダーと戦うことになるとも知らずに…。
さて、おじさんの車に乗った子供たち。
期待に胸を膨らませています。
しかし、中々車は止まりません。
「まだ遠いんですか?」
「心配かね。なんなら、今ここで仮面ライダーに会わせてやってもいいんだぜ?」
「えっ…?この車に、仮面ライダーが?」
その瞬間、おじさんの態度が豹変します。
「……お前たちの後ろを見ろ!」
「えっ…?」
振り返った先には……
ショッカーの怪人ムカデラス!
怯える子供たちでしたが……
「騒いでも無駄だ!」
「大人しくすれば仮面ライダーに会わせてやるぞ!」
抵抗をやめると…
催眠状態に。
ムカデラスの意のままに操られてしまいます。
ショッカーのアジトに集められた子供たち。
全身タイツ姿で整列しています。
「やがてショッカーは地球を征服する…。」
「そのとき諸君らは、同じ年代の少年少女の指導者となる!」
「「「「イィーッ……」」」」
従順に頷きます。
優秀な子供たちを洗脳し、ジュニアショッカーの指導者として教育しようとするゾル大佐。
「まず、ショッカーに忠誠を誓う。」
「偉大なるショッカーの栄光のために!」
「「「「偉大なるショッカーの栄光のために!イィッ!!」」」」
さてこの洗脳、単にいいなりにするだけではありません。
思考力などは保ったまま、ショッカーに忠誠を誓わせているのです。
みんなが授業に出た後、一人残った、ナミ江という少女。
ジュニアショッカーに推薦したい男の子がいると言います。
その男の子とは……
「石倉五郎……私の友達………」
そんなこととは知らない五郎くん。
突然いなくなったナミ江ちゃんを心配しています。
まんまと誘き出され……
ショッカーに追われます。
どうにか逃れた五郎くんでしたが、耳元に異音が……
「見つかってたまるかい!」
威勢よく吠える五郎くんでしたが……
「小僧……逃げられはせん……。お前はジュニアショッカーの一員になるのだ!」
その足元にはムカデラス!
「助けてくれぇぇ!!」
叫び声を上げますが……
連れ去られてしまいます。
再び、ショッカーのアジト。
ジュニアショッカーが、自動小銃のレクチャーを受けていました。
無表情の子供たち。
全員ショッカーのしもべになってしまいました。
続いて射撃訓練。
その中には……
洗脳された五郎くんの姿も。
一方の滝と一文字は、行方不明の五郎くんを心配していました。
突如ドアが開くと……
「「「イィッ……」」」
ジュニアショッカーの一員となった五郎くんが現れました。
再会を喜ぶ滝でしたが……
突然発砲!!
その瞳は、黒く濁り切っています。
腕白少年の面影は、もはやありません。
ムカデラスに洗脳された五郎くんは、ショッカーに忠誠を誓う尖兵となったのです。
- 総評
これまた、金字塔の一つです。黒いタイツに虚ろな目が、まさに少年戦闘員。多くの同志を産んだことでしょう。惜しむらくは、五郎くんの洗脳シーンがないことか…。
- 付記
こちらのお話についても、「BE主義」様に記事があります。毎度のことながら、簡潔かつ読みやすい記事ですので、ご参照ください。