キカイダー01、22話「本日の授業は殺人訓練⁈」より。
- 少年たち
少年たち
山下くん
- 内容
世界大犯罪組織シャドウのアジト。
イチロー(キカイダー01)とジロー(キカイダー)のパネルが立てられています。
そこに現れたのは……
異様な服装の少年たち。
パネルに銃口を向けると……
一斉に発砲!
少年たちは、シャドウの怪人・サソリストロングに洗脳されているのです。
訓練を終えた少年たち。
整然とした動作で、後列の少年たちと入れ替わります。
銃を抜くと……
「撃てぇ!!」
サソリストロングの号令で銃撃。
その様子は、シャドウ首領・ビッグシャドウにも中継されていました。
「この少年たちは残る一生、つまり死ぬまで、」
「知らぬうちに俺様の命令を忠実に実行する、奴隷人間になったのです!」
これにはビッグシャドウもご満悦。
「子どもたちをシャドウの奴隷として教育し、ゼロワンに立ち向かわせるゼロワン必殺作戦…。」
「子どもたちが相手では、いかなるゼロワンとても手が出せまい!」
さて、今回のシャドウのアジト。
なんと、小学校の理科室に設けられています。
まあ、今回の作戦用のアジトが理科室、というだけであって、中継を見ていた首領&幹部たちは別の場所にいるのだとは思いますが。
そんなこととはつゆ知らず、正気の少年たちが理科室に近づいてきました。
理科室の怪談を調べにきたようです。
「工事中の理科室に幽霊騒ぎを起こして、みんなを近づけないようにしていたのだが……。」
いい人!
せっかく洗脳するんだったら、少年たちをたくさん集めたほうがいいようにも思うんですが。
まあ、知られちゃったものは仕方がない。
サソリストロングが佐々木先生に化け、勉強を教えてやると理科室に案内します。
普通に星座の解説を始めた佐々木先生。
しかし、サソリ座のあたりから様子がおかしくなります。
「サソリは宇宙を、いや、この地球を支配する、ただ一つの生物なのだ!」
そう言った瞬間……
壁の向こうからサソリストロングが出現!
「「「ああっ!!」」」
戦慄し、逃げ惑う少年たち。
しかし、取り囲まれてしまいます。
「「「助けてくれぇ!!先生!!」」」
佐々木先生に助けを求めますが……
「よく目を見開いてみるのだ!!佐々木はお前たちの目の前におるではないか!!」
「フフフフフハハハハハ……」
サソリストロングが、正体を露見。
「先生……。」
絶望する少年たち。
しかし、ただでやられるわけにはいきません。
少年のうち一人、山下くん。
戦闘員の様子を確認すると……
「えいっ!!」
戦闘員の靴を踏み、逃走に成功!!
しかし案の定、
サソリストロングに阻まれてしまいます。
恐怖に固まる少年たち。
そこに、サソリストロングが術を仕掛けます。
「俺の目を見るのだ……」
サソリストロングの目を見てしまった少年たち。
瞳が怪しく光り……
催眠光線を浴びてしまいます。
次第に意識を失い……
倒れ込んでしまいました。
催眠術にかかった彼らは、サソリストロングの思いのまま。
シャドウの少年戦闘員に改造され、ゼロワン抹殺作戦を遂行するのです。
唯一無事だった少年、ケンジくん。
佐々木先生の正体を突き止めようと、リエコ、ヒロシと共に山下くんの跡をつけます。
ひっそりと尾行する3人。
離れたところから監視するのかな、などと思っておりますと……
普通に上がり込みます。
しかし、山下くんは意に介さず。
黙々と授業の荷物を揃えています。
業を煮やしたケンジくんが時間割をとり上げると……
「お姉ちゃん!」
その時間割は、異常そのもの。
「1時間目、殺人訓練。2時間目、ゼロワンの弱点はなにか……」
時間割を読み上げるリエコ。
山下くんが、無表情のまま立ち上がります。
「3時間目、ゼロワンの能力……。これは一体なんなの?」
驚く3人に…
銃口が向けられます。
銃を持つのは……
洗脳された山下くんでした。
逃げる3人に……
追加の銃撃。
追おうとする山下くんの元に……
ハカイダーが登場。
瞬時に向き直り、
敬礼!
「よくやったぞ!」
シャドウの意のままに操られる奴隷人間になっちゃいました。
さて、シャドウのアジト。
作戦に失敗したハカイダーが、サソリストロングに指令を出しています。
「少年たちの改造を急ぐのだ!」
改造手術を施される少年たち。
カプセルから出てくると……
洗脳完了。
奴隷人間にされてしまいました。
少年たちを救いにやってきたゼロワン。
そこに……
少年戦闘員たちが登場。
一斉に拳銃を構え……
ゆっくりと01に近づきます。
「みんな!やめろ!!」
01の必死の訴えも、奴隷人間たちには届きません。
その瞳には、洗脳によって植え付けられた01への憎悪が宿ります。
鎖に繋がれてしまった01。
奥からハカイダーが出現します。
「いつもならお前の味方であるはずの、この少年たちによって……」
「死ねぇぇぇ!!」
ハカイダーの合図で……
一斉に銃撃!!
好奇心に駆られた少年たちも、勇気を持って抵抗した山下くんも、日焼けあとが可愛かったノースリーブの少年も。
みんなシャドウに洗脳されて、01抹殺計画を遂行する奴隷人間となったのです!!
- 総評
少年たちが戦闘員にされてしまうという、言わば王道パターンの本作。しかし、改造の瞬間を描くのは珍しいのではないでしょうか。勇敢な山下少年の堕ちた顔も、メイクと相まってそそります。
惜しむらくは、山下くんの改造の瞬間がないこと。この点は、妄想で補うこととしましょう。